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第30話 結月のプライド

last update publish date: 2026-07-11 06:00:27

「いい加減降参したらどうだ?」

 帝の憎たらしい声が聞こえる。このまま流されて、この男のコマになって、また、今世を生きるの?

 冗談じゃないわ!!

 抵抗をしなくなった私を、帝が見据える。

「許しを請う気になったか、結月」

「誰が」

 キッと彼を睨みつけた。「私の体が欲しかったら、好きなだけ抱けばいいですわ。でも、それは賭けに負けたから。約束は約束です。それを反故するようなことはしません」

「それで?」

「私の心は私のものです。誰にも屈しませんわ。お好きにどうぞ」

 言い放った私の言葉に、帝の動きが完全に止まった。 重苦しい静寂が部屋を支配する。怒らせただろうか――そう思った次の瞬間、帝の端正な口元が、ゾク
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